近年は高齢者ばかりでなく、若年者にも増えてきている不眠症。 24 時間営業の店も多く、各種メディアやインターネットなど、深夜の楽しみが増えた社会における現代病といえるかもしれません。 病気が原因となると治療が必要ですが、生活習慣が原因なら話は別。ちょっとした意識改革で克服することができます。
人間は誰でも、眠らずにはいられません。夜になれば眠たくなるのも、ごく自然な現象です。ところがちょっとしたことで、よく眠れたり眠れなかったりするのも事実。その違いはどこに あるのでしょう。
よい寝具を選ぶことは、快眠の必須条件
よい寝具とは、睡眠中のからだの生理的変化(寝返り・発汗・体温低下など)を妨げないもののことを言います。掛けふとんには保温性・吸透湿性・放湿性・かさ高性・軽さ・フィット性が。 敷きふとんには、保温性・吸透湿性・放湿性・快適支持性(硬さ)・クッション性が、よい眠りのために求められます。また、ふとんの中の温度と湿度のことを「寝床内気象」と言いますが、 この寝具と体温によって生み出される寝床内気象も眠りを大きく左右することを覚えておいてください。
寝具の心地よさはもちろんのこと、スムーズに寝つき、朝までぐっすり眠るためにはいろいろな条件が満たされて いることが大切。では、快適な眠りの条件とはどんなことでしょう。
あなたは寝具のこと、どれぐらい知っていますか? 眠れさえすれば、寝具はどんなものでもよいわけではありません。 寝具は、睡眠中のデリケートなからだを守る、大切な役割を担っています。
寝具の使い方とお手入れ方法
毎日使う寝具だからこそ、いつも清潔にして気持ちよく眠りたいもの。 ていねいに扱い、こまめにお手入れすることを心がけましょう。
●こまめに干しましょう
天気のよい日には干して、汗などによる湿気を逃がしてください。時間は午前10時頃~午後2時頃までの間の約2時間。午後3時を過ぎると空気中の湿気が多くなるので注意。干したあとは掃除機をかけるとダニ防止にもなります。
*羽毛ふとんや羊毛ふとん、まくらなど、詰めもの素材によっては日光が苦手なものがあります。取扱い絵表示をよく読んでください。
●しまい方は重い順に
たとえば「マットレス→敷きふとん→毛布→掛けふとん」の順に。マットレスや敷きふとんなど重い寝具は押し入れの下の段、毛布や掛けふとんなどは上の段に分けておくと、朝晩の上げ下ろしもラクです。
●使わないときは…
季節によって使わないふとんは、干して湿気を逃がしてから、ふとん袋や使い古しのシーツなどに包み、防虫剤を入れて湿気の少ないところにしまってください。押し入れなどはスノコを敷くと、湿気を抑えられます。
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