寒いこの季節、お風呂に入るのはとっても気持ちがいいものですね。でも、たとえこんな寒い季節でなくても、私達はシャワーではなく、なぜかお風呂に(わざわざお湯を沸かしてまで)入ってしまいます。「いいえ、私はいつもシャワーで済ませる!」という人だって、温泉に行ってまさかシャワーだけ・・・なんてことはないでしょう。
体を温めて、肌の汚れを取るという目的ならばシャワーだけで十分なはずです。私達がお風呂が好きなのは、そこにどんな理由があるのでしょう?
まず、お風呂に入ると、浮力によって体の重力から解放されます。湯船の中でなら、両方の親指だけでも体が持ち上がりますよね。これは浮力によって、体重の負担が軽くなっているのです(空気中の約9~10分の1)。これによって、腰や膝を始めとした体の各所にかかっていた重さの負担が減ってリラックスできるという訳です。
また、浴槽の中では体に水圧がかかります。これにより、胸まわりや横隔膜が圧を受けて肺の中の空気量が減り、呼吸が多くなります。激しい運動中のそれとは違い、お風呂でゆったりしている時のこの状況ならば体にあまり負担がかからず、むしろ、抹消血管は拡張して血流が良くなり、汗によって体の老廃物が排出され、疲労の回復を助けてくれるのです。
日本人ほど、お風呂好きの国民はいないといわれます。疲れたときや、リラックスを味わいたい時は、積極的にお風呂に入るようにしましょう。
中野坂上治療院
古賀 直樹
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