40~50代の人に起こりやすいことから、「四十肩」または「五十肩」と呼ばれていますが、正しくは「肩関節周囲炎」といいます。最近では年齢を問わず、20~30代でも症状が出る人が増えています。
「なんとなく肩と腕が重い」から始まり、服を着替えるときに腕をあげようとすると痛くてあげられない(ときにはうずいて夜も眠れないことがある)ほどの強い痛みが出ることも。
加齢により肩関節まわりの血液循環が悪化して炎症が起こり、腫れや痛み、関節の可動制限が起こることが原因とされていますが、本当のところは未だに解明されていません。
●予防・改善するには?
一般的に、痛みが強い「急性期」(2週間から1ヶ月)、痛みは和らぐものの肩の可動域が制限される「慢性期」(半年から1年)、痛みも関節の動きも良くなる「回復期」といった経過をたどります。急性期でひどく痛むときは、様子をみながら一時的に湿布などで冷やして安静にします。慢性期に入ったら、今度は温める方法に切り替えます。この頃から、腕や肩を少しずつ動かすといいでしょう。
というのも、肩に限らず関節は動かさないと、どんどん固まって動きが悪くなってしまいます。症状が悪化し、痛みが強くでるようなら、また急性期の対処法に戻りましょう。
日頃から肩や腕の筋肉を、ストレッチやマッサージなどでほぐして、柔軟性を高めておくことが大切です。
中野坂上治療院
古賀 直樹
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